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行動特性とマネジメント 千部長と岬課長のマネジメント日記Vol.5

チームのマネジメントに行動特性分析を活用できないでしょうか?部下を指導する際に部下の行動特性を考慮に入れることは効果的ですが、上長の行動特性も考慮に入れ、二人の関係性分析に基づく適切なアドバイスがあれば、更に効果的な指導を行うことができます。LISACOのチームマネジメントの機能をご説明します。

テレワークでのチームのマネジメントの大変さ

大将、随分とご無沙汰して悪かったね。元気そうで何より。今日は岬君と二人ね。

大将!お久しぶりです。今日から待ちに待った通常営業ですね。私も心待ちにしていました。

まずは、乾杯しよう。良ければ大将も一緒に。今日を迎えられて良かった。乾杯!

本当に久しぶりです。美味しい!『五臓六腑に染み渡る』ってやつですね!

ここまで長かったからねぇ。みんなよく頑張ったよ。

生活が大きく変わりましたね。会社に来ないで働くのがスタンダードになるとは考えたこともありませんでした。

技術的にはテレワークできるインフラがほぼ整っていたからね。導入するときに悩ましかったのは、むしろどんなルールを作るかとか、不安な社員どうフォローするかといった規程や制度の部分だったよ。

いやー、そうですよね。昨年はまだ良かったんです。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急遽テレワークに切り替えましたが、うちチームの田中さん、鈴木さん、高橋くん、小林くんは個性豊かだけどお互い気心が知れてますので、ビデオ会議やチャットのアプリを使って意外といつもどおり仕事を進めることができました。うちの会社はペーパレス化が進んでいて、クラウド版の文書管理システムのD-QUICKクラウドを導入していたので、オフィスにいなくても業務で必要な書類に簡単にアクセスでできたのが大きかったですね。

ユーザーの業務や役割に応じて細かく権限設定ができるし、セキュリティもしっかりしているあのクラウドサービスね。D-QUICKって言うんだ。あれは良いよね。

そうなんですよ。ただ、今年度に入ってからはテレワークが正直しんどかったですし、昨年度よりも生産性が落ちたと感じています。

何が原因?

4月の新入社員の郡山さんの配属と鈴木さんの異動です。

日本の会社なら普通のことだけど…。

そうなんです。たまたま去年はうちのチームは新卒の配属も人事異動もなかったんですよ。テレワークで大きく環境は変ったんですけど、同じメンバーで仕事してました。異動がこんなに影響あるなんて。

何が一番大変だったの?

鈴木さんの異動に伴う業務の再配分や郡山さんのJOTプランは割とすんなり決まったんです。でも、郡山さんは入社式がオンラインだったし、歓迎会も自粛になって業務以外では話す機会がなくて…。テレワークで接する機会が限られるので、どんなふうに指導すれば良いのか結構悩みました。

部下の人となりが分からないとコミュニケーション取りづらいよね。

オフィスでコミュニケーションを取っているときには、その場の空気を感じられますし、その後の表情や態度をそれとなくモニターして、フォローしたりもできたんですが、WEB会議で顔は見えているとはいえ、空気まではわからないし、会議が終われば後は何も見えなくなってしまうので、仮に郡山さんがすごく落ち込んでいたりしても、向こうからアクションがなければ、なかなか分からないですからね。

岬課長のチームはパフォーマンスがそんなに落ちていなかったので、そんなに悩んでいたとは知らなかったよ。もっと早くその点についてコミュニケーションを取るべきだったね。申し訳ない。

いえいえ。そういう意味ではないです。

行動特性分析をチームのマネジメントに活用する

こんな状況下だからこそ、行動特性分析がチームのマネジメントに活かせると思うんだ。

そんな気がしていました。チームメンバーの行動特性がわかれば、うまくコミュニケーションがとれそうですよね

この前話したように、行動特性をタイプ別に分類して、メンバーそれぞれの行動特性の特徴を理解したうえで、コミュニケーションを取れれば、誤解を生じるようなコミュニケーションは減るだろうね。

チームメンバーの中でも、上長と部下という関係性がある場合ではより効果があるのではないでしょうか?どんな点に気を付けて指導したら良いかとか、部下の行動特性が解れば、より正確に分かりますよね。

行動特性分析を部下の指導に活かす

それでも十分役に立ちそうだね。

それでも…ってことは、もっと効果的な行動特性の活用方法があるんでしょうか?

部下の行動特性に基づいたコミュニケーションはとっても大切だけど、上長自身の行動特性にも基づいたコミュニケーションならもっとスムーズじゃないかな。

確かにそんなことができるなら、ジャストフィットしたコミュニケーションになりますね。

例えば、私は気が小さくて、厳しい言葉で叱咤激励できない性分なんだよ(笑)。

いやいや。確かに部長は誰にでも優しいですけど、気が小さい訳では絶対ないと思います(笑)。

そうかな(笑)。例えば、私のように気が小さい上長が、部下の行動特性の分析結果に基づいて、『失敗を他人のせいにする傾向があるので、その時は厳しい言葉できっちりと叱ることもこの部下を成長させるために必要だ』とアドバイスをもらったとしても、そんなことはできないし、それを無理にやろうとすると、却ってストレスになるし、部下にも正しく伝わらないと思うんだ。

深いですねぇ。

もし、そこでこの優しい上長の行動特性分析も加味してアドバイスが出れば、もっと適切なコミュニケーションができるよね。例えば、部下に失敗の原因分析レポートを書かせて、上司は文字で端的に指摘するといった指導方法のアドバイスがあれば、お互いにストレスを感じずに質の良いコミュニケーションができるはず。

QOC=Quality of Communicationsのことですね。コミュニケーションの質の向上は生産性の向上と密接な関係があると、いつも仰ってますね。

行動特性分析で部下のチームマネジメントをフォローする

もう一歩進んだ行動特性分析の使い方もあるんだよ。

更に上があるんですね。

さっきの例で言うとね。上長は、自分と部下の双方の行動特性分析に基づく部下への指導を行うように努めるはずなんだけど、二人の行動特性の関係性からどうしても相互理解に限界があったりするケースもある。そんな時にこの二人の関係が上手くいくようにフォローしてくれる人がいたら凄くないかい?

それは勿論そうですが…

役割からすると、上長の上長。岬課長のチームで言うと私だね。岬課長のチーム内での問題は、私がフォローをすべきだが、行動特性の関係性を理解しないでフォローしたら却って二人の関係を悪くしてしまうリスクがあるだろう。

その点もアドバイスしてくれたりすると、言うことないですね。

例えば、岬課長は私にはいつも部下の良いところをアピールしているけど、本人の前では余り褒めたりしていないんじゃないかな。鈴木さんは仕事を任されることで評価されていると解るタイプだったけど、高橋君は直接褒められないと信じられないタイプなんだ。

何となくそう感じていたのと、部長にも以前言われたので、高橋君にはできるだけ直接期待していることを伝えるようにはしていたんですが…。

岬課長が頑張っていたのは知っているよ。それに君が高橋君を評価していることも。だからね、私が高橋君に『岬課長がいつも私に高橋君の自慢をしているよ』と伝えたんだ。高橋君、『そうなんですか』とちょっと嬉しそうだった。

私の知らないところでフォローして頂いていたのですね。ありがとうございました。

まとめ

行動特性分析をマネジメントに活用できると、岬課長の悩みも和らぎそうだね。

はい。特に、上長と部下の双方の行動特性分析に基づく部下への指導方法のアドバイスや上長と部下との関係性を良くするためのフォロー方法のアドバイスが実現できれば、組織内のQOCが向上して、人間関係が物凄く円滑になりますよね。

そうだね。もう既にそんなサービスが提供されているよ。

もしかして、例のLISACOですか?

そうそう。例のLISACOだよ。

是非導入しましょう。稟議、書きます。

稟議は明日。今日はまずは大将が腕を振るった料理を堪能しよう。

そうしましょう。大将!うまかです!

千部長と岬課長のマネジメント日記 つづく

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