行動特性分析や行動特性診断を組織で活用する企業が増えています。行動特性と関連して語られるハイパフォーマーやコンピテンシーとは何なのでしょう?行動特性一覧を提示し、組織で行動特性を活かすためのポイントや方法を解説していきます。
行動特性とは?組織を活かすためのポイント
行動特性分析や行動特性診断を組織で活用する企業が増えています。そもそも行動特性とは何なのでしょうか?行動特性と一緒に語られることが多いハイパフォーマーやコンピテンシーという言葉との違いと共に考えていきましょう。
まず、ハイパフォーマーとは、高いスキルや豊富な経験に基づき結果を出せる個人のことを言います。そして、ハイパフォーマーの行動や考え方を整理し、人材育成の際のモデルとして設定し、組織全体のパフォーマンスを向上させる手法のことをコンピテンシー評価と言います。コンピテンシー評価は行動特性評価と言われることもあり、コンピテンシー=行動特性と考えてしまいがちなのですが、コンピテンシーは、厳密にはハイパフォーマーをモデル化した行動特性を表しています。
広義の意味での行動特性とは一人ひとりの行動原理や考え方のことを指し、対象はハイパフォーマーに限定されません。企業等の組織において、メンバーの行動特性を把握し、各々の行動特性に合った働きかけを行えば、みんなが力を発揮できるチームになれます。だから最近、行動特性分析が注目されているのです。
しかし、全社員の行動特性を診断・収集し、分析することは大変です。これらの手続を迅速に行うための手法は本ブログの最後でご説明することにし、まずは行動特性一覧にはどのような項目があるのか説明します。
行動特性一覧 4つの分類と6つの因子
行動特性一覧と聞くと、どんなものが思い浮かびますか? 行動特性分析に関しては様々な整理の仕方があると思いますが、「行動特性の分類」と「分類の根拠となる因子」の一覧が代表的なものではないでしょうか。以下、これら二つの一覧について、当社の行動特性分析ツールLISACO®(リサコ)を例にご説明します。
【行動特性一覧 4つの分類】
まず、行動特性の4つの分類の一覧からご説明します。
- 行動特性分類 「チャレンジタイプ」
使命感が強く、苦しいこともスピード感を持ってやり遂げる頑張り屋タイプと言えます。自尊心が強く言葉もきついので、少し周囲と摩擦を引き起こしてしまう可能性があります。歴史上の人物に例えるなら、織田信長や大久保利通などが近いかもしれません。
- 行動特性分類 「オフェンスタイプ」
親分肌で好奇心旺盛、仲間思いの熱血漢のタイプと言えます。感情的な行動をとりやすいので、少し好き嫌いで物事を判断してしまう可能性があります。歴史上の人物に例えるなら、豊臣秀吉や坂本龍馬などが近いかもしれません。
- 行動特性分類「ディフェンスタイプ」
こつこつと課題に取り組む職人肌のこだわり派タイプと言えます。未経験なことへのチャレンジは少し苦手とする可能性があります。歴史上の人物に例えるなら、徳川家康や西郷隆盛などが近いかもしれません。
- 行動特性分類「バランスタイプ」
思いやりの心が強く、みんなをまとめる調整役タイプと言えます。優しすぎて少し自分の意見が言えない可能性があります。歴史上の人物に例えるなら、毛利輝元や伊藤博文などが近いかもしれません。
※歴史上の人物例はイメージですので、参考レベルでご理解ください。
【行動特性一覧 6つの因子】
次は、因子の一覧です。上記で4つのタイプに分類する際に根拠としているのが以下の6つの因子です。私たちは因子間の数値の大小の組み合わせにより分類しています。
- 論理性(Logicality) 論理重視か、感性重視かを数値により判断する
- 志向性(Intentionality) 理想主義か、現実主義かを数値により判断する
- 厳格(Strictness) ルール厳守か、柔軟な運用かを数値により判断する
- 受容性(Acceptability) 他人中心か、自分第一かを数値により判断する
- 補完性(Complementarity)チーム重視か、個人重視かを数値により判断する
- 開放性(Openness) 公開主義か、秘密主義かを数値により判断する
行動特性を6つの因子ごとに数値化するため、60問のアンケートにお答えいただきます。この6つの因子の数値は、行動特性のタイプの分類の根拠となるだけでなく、行動特性を更に詳細に分析する際に重要な要素になります。
わたしたちはこのような行動特性一覧に上げた要素を用いて、独自のメソッドで行動特性を分析しています。
会社全体で行動特性分析を行う場合、社員が多くなればなるほど、社員全員の行動特性を診断し、その結果を収集して分析することは大変です。新入社員も中途社員もたくさん入社してきますし、人事異動や組織変更によって組織内の人と人との関係性も変わりますのでアップデートも必要です。そのため、専門のツールがなければ人事部門の方はとても忙しくなりそうです・・・。簡単に行動特性分析ができて、組織内の人間関係を行動特性の観点から迅速に把握できる方法はないのでしょうか?
行動特性分析をまずはやってみよう!
チームや全社員の行動特性を診断し、それを収集し、分析を行う手法として「行動特性分析ツールLISACO®(リサコ)」というサービスがあります。行動特性分析ツールLISACO®(リサコ)は、行動特性を独自のメソッドで分析・分類し、行動特性を活用できるサービスです。クラウドサービスで利用できるため、短時間で組織的に導入できますし、行動特性を迅速に診断し、分析できるのです。
まずは一度、行動特性分析をまずは皆さんでやってみてはいかがでしょうか?当サイトにお問い合わせいただいてもけっこうですし、まずは情報収集をしている方に向けて、行動特性を組織で活用することをご検討中の方に向けて、詳しく説明しているダウンロード資料をご用意しております。
まだ情報収集中で学びを優先されたい方
「日本におけるテレワークこそ、行動特性分析の活用が必要な3つのポイント」
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行動特性分析の方法や、行動特性を活用するためのポイントがわかる資料になっています。 ぜひ、ダウンロードページより資料をご覧ください。
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